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「かりがね(雁)」は、秋に北方からシベリアを越えて日本へと渡ってくる渡り鳥のことです。「かりがね寒き」とは、この雁が夜空を渡ってゆく時期の、身に染みるような本格的な秋の寒さを表現した季語です。単に気温が低いという物理的な寒さだけでなく、寂しげに響く雁の鳴き声や、冷たい夜空を渡っていく姿が、人々の心に心細さや哀愁を呼び起こすという情趣的な寒さを内包しています。
雁そのものを写生するのも良いですが、その「声」や「影」をきっかけとして、自分自身の周囲にある秋の冷気や静寂に目を向けるのがコツです。家の中にいてふと外から聞こえる声に耳を澄ます様子や、旅先での孤独感など、主観的な「寒さ」と取り合わせることで深い共感を生む句になります。
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