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季語辞典
向井去来
俳
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向井去来
むかいきょらい
作風・特徴
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代表句 (4件)
みそぎして桂の水をむすびけり
季語: 桂川の御禊 (autumn)
『【現代語訳】桂川で御禊(身を清める儀式)を済ませて、その清らかな桂川の水を手にすくって飲んだことだ。【鑑賞】斎宮が伊勢に赴く前に行う神聖な「桂川の御禊」を背景に、静寂で厳かな秋の空気感を見事に捉えた一句です。「結ぶ」という行為に、神聖な水との一体感や、旅への覚悟が感じられます。』
白菊にしばしうつろふ綿かな
季語: 菊の著綿 (autumn)
『【現代語訳】真っ白な菊の花の上に、しばらくの間そっと載せられている綿の風情よ。【鑑賞】白菊と綿という、同色の「白」の重なりに宿る微細な美しさに焦点を当てています。「しばしうつろふ」という表現に、朝の限られた時間だけの儚い風情が繊細に漂う名句です。』
雁金や何処の山も夕まぐれ
季語: 雁金 (autumn)
『【現代語訳】雁が鳴き渡っていく夕暮れ時、見渡す限りのどの山も、薄暗い夕闇の中に溶け込んでゆくことよ。 【鑑賞】空に響く雁金の声を聞きながら周囲を見渡すと、どの山も夕暮れの闇に包まれつつあります。視覚的な「夕闇」と、聴覚的な「雁の声」が一体となり、秋の寂しさと旅愁が美しく表現されている名句です。』
霧の谷底に見え行く紅葉かな
季語: 霧の谷 (autumn)
『【現代語訳】霧が深く立ち込めていた谷の底に、霧が晴れるにつれて、鮮やかな紅葉がだんだんと姿を現していくことだ。【鑑賞】去来が描くこの句は、秋の白い霧と、その奥から浮かび上がる真っ赤な紅葉との色彩の対比が非常に鮮やかです。視界が徐々に開けていく時間の経過と自然の美しさを捉えた名作です。』
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