貝殻草

貝殻草

かいがらぐさ

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意味・由来\n貝殻草(かいがらぐさ)は、キク科の植物「帝王貝細工(テイオウカイザイク)」の別名で、秋に咲く花として親しまれています。花びらのように見える総苞片(そうほうへん)が薄い貝殻のように硬く光沢があり、触れると「カサカサ」と乾いた音がするのが特徴です。水分が抜けても色や形がほとんど変わらないため、古くからドライフラワー(永久花)として親しまれ、その独特の質感から秋の乾いた空気感や日差しの象徴として詠まれます。\n\n### この季語で詠むコツ\n貝殻草を詠む際は、その「乾いた触感や音」「光沢のある色」「変色しにくい性質」などに焦点を当てると実感がこもります。秋の澄んだ日差しや夕暮れの光と合わせることで、花が持つノスタルジックな美しさや少し寂しげな風情を引き立てることができます。また、「貝殻」という名から海や旅などの連想を広げて詠むのも面白いアプローチです。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n- 触感・状態:乾く、カサこそと、かたき、色あせぬ、掌(てのひら)\n- 情景・光:秋光、夕茜(ゆうあかね)、日和、窓辺、日差し\n- 空間・物:ガラス瓶、卓上、木枠、海風、手紙

貝殻草」の俳句例 (3件)

貝殻草あまた咲かせて海は見えず
山口青邨【現代語訳】貝殻草の花がたくさん咲いているが、名前に貝殻とあるものの、ここからは海を見ることはできない。【鑑賞】「貝殻」という名から広がる海のイメージと、目の前の現実の陸の風景との落差を味わい深く詠んだ句です。花がたくさん咲き誇る豊かな庭の情景の中に、どこか詩的な寂寥感が漂います。
貝殻草指に触れては音を立つ
稲畑汀子【現代語訳】貝殻草に指でそっと触れるたびに、カサリと乾いた小さな音が鳴る。【鑑賞】貝殻草ならではのパリッとした乾いた質感を、触覚と聴覚を通して素直に捉えた句です。指先に伝わる感触と静かな音から、秋の静けさと花の個性が生き生きと伝わってきます。
貝殻草乾ききりたる夕茜
富安風生【現代語訳】貝殻草の花がすっかり乾ききっているところに、秋の美しい夕焼けが鮮やかに照り映えている。【鑑賞】カサカサと乾いた貝殻草の質感と、秋の澄んだ夕空に広がる茜色の対比が美しい一句です。花の乾いた質感と夕焼けの温かな光が見事に調和し、秋の深まりを感じさせます。

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