十字架祭

十字架祭

じゅうじかさい

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意味・由来

「十字架祭(じゅうじかさい)」は、キリスト教においてキリストが架けられた十字架を記念・称賛する「聖十字架称賛の祝日(毎年9月14日)」に由来する仲秋の季語です。4世紀にローマ皇帝コンスタンティヌスの母・聖ヘレナがエルサレムで「真の十字架」を発見し、聖墳墓教会が奉献された故事に基づきます。日本でもキリスト教の定着とともに俳壇に導入され、初秋の澄んだ空気の中で行われる厳かなミサや教会の佇まいを詠む季語として用いられます。

この季語で詠むコツ

キリスト教の神聖で静謐な空気感と、初秋ならではの透明度の高い光や澄み渡る青空とを取り合わせるのが基本です。教会の堂内(ステンドグラスやパイプオルガン、灯火)の厳粛な情景を描くのも魅力的ですし、秋晴れの丘に建つ教会の鐘の音や海風など、広がりを感じさせる自然の描写と重ねることで、格調高い一句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 教会・祭壇に関する言葉(ステンドグラス、燭火、白き衣、祭壇、鐘)
  • 聴覚・音楽に関する言葉(賛美歌、オルガン、祈り、鐘の音)
  • 初秋の光景・景物(秋光、澄む空、秋風、丘、海)

十字架祭」の俳句例 (3件)

十字架祭海へひらきし窓いくつ
野見山朱鳥【現代語訳】十字架祭の日、海に向かって開け放たれた窓がいくつも並んでいる。【鑑賞】海を望む高台の教会堂の開放的な情景を描いた句です。秋の澄んだ海風と明るい光が窓から差し込み、厳かな祝祭の日を爽やかに彩っています。
十字架祭の丘にひびかふ祈りかな
詠み人知らず【現代語訳】十字架祭を迎えた丘の上に、信徒たちの祈りの声や歌が厳かに響き渡っている。【鑑賞】初秋の澄みきった大気の中、丘の上の教会から漏れ聞こえる祈りの響きを捉えています。秋の静けさと祈りの尊さが響き合っています。
十字架祭白き衣の童女たち
阿部みどり女【現代語訳】十字架祭の儀式のため、白い衣をまとった少女たちが集まっている。【鑑賞】純白の礼服を身にまとった少女たちの清らかな姿を描写しています。秋の澄んだ光と少女たちの無垢な美しさが美しく調和した一句です。

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