春の駒
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意味・由来

「春の駒(はるのこま)」とは、春の季節に見られる馬、とりわけ早春から春にかけて生まれたばかりの愛らしい仔馬(初駒)や、うららかな陽気の中で野や牧場に放たれて元気に駆け回る馬のことを指す季語です。厳しい冬を越え、暖かな日差しの中で新しい命が芽吹く春の象徴として、古くから親しまれてきました。母馬に寄り添いながら覚束ない足取りで立つ姿や、柔らかい春風を受けて伸びやかに駆ける姿など、生命の輝きと希望を感じさせる温かい言葉です。

この季語で詠むコツ

仔馬の愛らしさや生命力を、視覚的な動きや質感を通して具体的に捉えることが大切です。例えば、まだ細く頼りない四肢で懸命に立つ様子、母馬の温もりを求めて甘える仕草、風に揺れる柔らかなたてがみなどを丁寧に写生してみましょう。また、広々とした牧野や青空といった伸びやかな空間と組み合わせることで、春ならではの開放感や長閑さを引き立てることができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

【春の言葉】若草、日和、霞、野道、陽炎 【無季の言葉】母馬、たてがみ、足音、柵、瞳、光

「春の駒」の俳句例 (1件)

鹽尻の尻も据はらず春の駒
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

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