莢蒾の実
autumn 植物

莢蒾の実

がまずみのみ

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「莢蒾(がまずみ)」は、山野に自生するスイカズラ科の落葉低木です。初夏に白い小さな花を密生させて咲かせ、秋になるとその跡に小さな球形の果実がたわわに実り、熟すと鮮やかな赤色になります。この実を「莢蒾の実(がまずみの実)」と呼び、秋の季語として親しまれています。実は酸味が強く、かつては山仕事の合間に喉を潤すために食されたり、果実酒に利用されたりしました。その素朴でありながらも、山野でひときわ目を引く鮮烈な赤さは、深まりゆく秋の風情を象徴しています。

この季語で詠むコツ

ガマズミの実は、ただ「赤い」という視覚的な美しさだけでなく、山奥の静けさや、厳しい自然の中でたくましく生命を繋ぐ力強さを内包しています。詠む際には、その鮮烈な赤色を写生するだけでなく、周囲の「澄んだ山の空気」「秋の光」「通り抜ける風」といった山の環境と対比させると効果的です。また、実の酸っぱさや、実がこぼれ落ちる様子、小鳥が啄む気配など、五感や動的な要素を絡めることで、より立体感のある句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 色彩を引き立てる言葉: 「ひかり」「風」「空の青」「日和(ひより)」
  • 山の自然や地形を表す言葉: 「山路(やまじ)」「尾根」「沢の音」「木漏れ日」
  • 静けさや時間の経過を感じさせる言葉: 「こぼるる」「ひそやかに」「しづか」「雨」

莢蒾の実」の俳句例 (3件)

がまずみの実に山鳥の尾を曳けり
水原秋桜子【現代語訳】たわわに実ったがまずみの赤い実の向こうを、美しい山鳥が長い尾を引いて飛び去っていった。 【鑑賞】ガマズミの鮮やかな赤と、山鳥の色彩豊かな美しさが対比された絵画的な一句です。秋の山野の豊かな色彩と静寂、そして一瞬の動的な美が、秋桜子らしく洗練されたタッチで切り取られています。
がまずみの実のあかあかと山日和
飯田蛇笏【現代語訳】がまずみの実が太陽の光を浴びて真っ赤に輝いており、まことに気持ちの良い秋の登山日和(山晴れ)である。 【鑑賞】「あかあかと」という重なり合う響きが、秋の澄んだ光の中で輝くガマズミの実の鮮烈な赤を強調しています。蛇笏らしい格調高さと、山里の爽快な秋晴れの空気感が一幅の絵のように伝わってきます。
がまずみの実のこぼるるに任せけり
高浜虚子【現代語訳】がまずみの実がぽつりぽつりと自然に地面にこぼれ落ちていくのを、ただ遮ることもなく、あるがままに任せていることだ。 【鑑賞】山路などで見かけるガマズミの赤い実が、時が満ちて自然に落ちていく様子を淡々と捉えています。人間が作為を加えることなく、大自然の静かな営みを受け入れる虚子らしい「客観写生」の境地が美しく示されている名句です。

みんなの「莢蒾の実」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「莢蒾の実」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語