内裏御灯籠

内裏御灯籠

だいりごとうろう

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意味・由来\n「内裏御灯籠(だいりごとうろう)」とは、旧暦七月の盂蘭盆会(うらぼんえ)や七夕の時期に、宮中(内裏)の庭先に高く掲げられた大灯籠のことです。長い竿の先に灯籠を吊り下げて高く掲げるため、夜空に神聖で清らかな明かりがぽっかりと浮かび上がります。皇室のご先祖の御霊をお迎えする厳かな行事であり、平安時代から続く雅やかな王朝文化と、秋の訪れの寂寥感が溶け合った、格調高い初秋の季語です。\n\n### この季語で詠むコツ\n内裏御灯籠の最大の魅力は、「高々と灯る孤高の明かり」と「王朝風の雅び・幽玄さ」にあります。単に灯籠の明かりを描くだけでなく、それが照らし出す御所の屋根や庭の木々、あるいは見上げる夜空の星や流れる秋雲、涼やかな夜風などを組み合わせると情景が一気に広がります。古風な調べや、やや重厚で静謐な言葉遣いを選ぶと、季語が持つ高貴な風情を引き立てることができます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n- 天空・自然現象:星月夜、天の川、秋風、白雲、夜気\n- 宮中・古典的情景:紫宸殿、御庭(みには)、玉砂利、梢、几帳、階(きはし)\n- 情調を深める言葉:幽か(かすか)、静寂、遥か、照らす、揺らぐ

内裏御灯籠」の俳句例 (3件)

雲を吹く風にひゞくや御燈籠
与謝蕪村【現代語訳】秋の雲を吹き払う夜風のなかで、高く掲げられた御灯籠の擦れ合う音がかすかに響いていることだ。\n【鑑賞】高い竿の上に掲げられた灯籠が、吹き抜ける秋風に揺れている様子を聴覚と視覚を通じて捉えた一句です。王朝の気品と初秋のやや冷ややかな風情が立体的に感じられます。
梢から空へかゝるや御燈籠
宝井其角【現代語訳】木々の梢を越えて、はるか夜空へと届かんばかりに高く御灯籠が掲げられている。\n【鑑賞】御所の木立のさらに上、夜空高く灯された御灯籠のスケールの大きさを鮮やかに切り取っています。暗がりの中に凛として浮かび上がる灯火の神聖さが際立ちます。
風の緒を月に引くや御燈籠
高井几董【現代語訳】灯籠を支える綱が秋風に吹かれ、まるで月に向かって引かれているかのように美しく見えている。\n【鑑賞】御灯籠を吊るす紐(緒)と夜空の月とを巧みに結びつけた瀟洒な句です。澄んだ秋の月光と御灯籠の明かりが交錯し、静かで雅やかな夜の空気を醸し出しています。

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