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「朝顔姫(あさがおひめ)」は、秋の初めに咲く朝顔の花を可憐な姫君に見立てた雅やかでロマンチックな季語です。朝顔は漢名で「牽牛花(けんぎゅうか)」とも呼ばれ、七夕の牽牛・織女伝説と深く結びついています。このことから、織女(七夕の姫)を連想させるとともに、人形浄瑠璃『生写朝顔話』に登場する悲劇のヒロイン・朝顔(深雪)の物語美も背景に重なっています。朝の清らかな露を浴びて慎ましく咲き、昼前には萎んでしまうはかなさや気品を、若い姫君の姿に重ね合わせて愛でる言葉です。
「朝顔」という単体季語よりも、物語性や華やかさ、しとやかさがぐっと強くなります。そのため、早朝の瑞々しい光景や、目覚めたばかりの人物の所作、あるいは朝露のきらめきなどと結びつけると効果的です。「姫」という言葉の持つ雅な響きを活かし、少し古風な言いまわしや優雅な情景描写を意識すると、季語の風情が引き立ちます。
・露、朝露、朝ぼらけ、薄明 ・鏡、紅、簾(すだれ)、袂(たもと)、文(ふみ) ・起き出づ、微笑む、結ぶ、ほどく
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