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「秋の蛙(あきのかわず/あきのかえる)」は、秋を迎えて活動が衰え、静かになった蛙のことです。春から初夏にかけて田んぼ一面に響き渡っていた騒がしい鳴き声は姿を消し、冷気が漂い始める秋には、ぽつりぽつりと途切れがちに鳴くようになります。やがて土中に入って冬眠(穴惑い・冬眠)の準備に入る前の、哀愁や寂寥感を帯びた姿をとらえた季語です。
春や夏の生命力あふれる蛙とは異なり、「弱々しさ」「動きの鈍さ」「静けさ」に焦点を当てるのが基本です。水が落ちた刈田や、日陰の冷え冷えとした土の上にじっとうずくまる姿、あるいは秋の夜長に細々と響く鳴き声を捉えることで、深まりゆく秋の情感を際立たせることができます。
・情景・環境:刈田(かりた)、落ち葉、夕暮れ、月影、冷まじ(すさまじ)、夜寒(よさむ) ・状態・動作:じっとしている、土にまぎれる、途切れる、声の細さ、蹲る(うずくまる)
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