秋の花蕨

秋の花蕨

あきのはなわらび

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来\n「秋の花蕨(あきのはなわらび)」は、ハナヤスリ科ハナワラビ属の冬緑性のシダ植物です。秋になると山野の草地や林縁に、羽状の栄養葉とともに長い柄を伸ばし、その先に粟粒のような黄褐色の胞子嚢群(ほうしのうぐん)を穂状につけます。この胞子の穂がまるで花が咲いているように見えることから「花蕨」と名づけられました。春の山菜として親しまれるワラビとは別種で食用にはなりませんが、秋の深まりとともにひっそりと佇む姿に、古くから奥ゆかしい風情が見出されてきました。\n\n### この季語で詠むコツ\n秋の花蕨は決して派手な植物ではなく、足元に小さく静かに生える草です。そのため、山道や木漏れ日、土の匂い、あるいは晩秋の静けさといった、周囲の落ち着いた環境や自身の内省的な心理と結びつけて詠むと情緒が引き立ちます。「花」という名が付いていながらも、どこか寂しげで素朴な存在感を捉えるのがポイントです。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・場所・光景:木漏れ日、雑木林、小径、石段、山肌、落葉\n・感覚・情景:淋しき、日影、土の香、ひそけし、小さき、黄ばむ

秋の花蕨」の俳句例 (3件)

秋の花蕨淋しき日和かな
高浜虚子【現代語訳】秋の花蕨が生えている山野を歩いていると、晴れてはいるものの、どこか寂しさを感じる晩秋の日和であることよ。\n【鑑賞】穏やかに晴れた秋の日に、足元にひっそりと穂を立てる秋の花蕨を見出した句です。「淋しき日和」という感覚的な把握が、派手さのない花蕨のたたずまいと響き合い、晩秋特有のしんとした情調を深く漂わせています。
日のあたりそれも秋の花蕨
星野立子【現代語訳】木漏れ日などの光が当たっているところ、そこにも秋の花蕨が生えている。\n【鑑賞】林や藪の薄暗がりから、ふと日差しが注ぐ場所へと視線を移したとき、そこにも可憐な秋の花蕨を見つけたという発見の喜びを素直に詠んでいます。「それも」という何気ない助詞の遣い方に、女性俳人らしい軽やかで細やかな観察眼が光ります。
秋の花蕨土の匂へるばかりかな
詠み人知らず【現代語訳】秋の花蕨が咲いているあたりは、ただ土の香りが漂っているばかりであることよ。\n【鑑賞】秋の花蕨の周辺に漂う、湿り気を含んだ土や落ち葉の匂いに着目した句です。視覚的な花蕨の姿だけでなく、嗅覚を通すことで、山野の静寂と晩秋のひやりとした大気の清澄さを立体的に描き出しています。

みんなの「秋の花蕨」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「秋の花蕨」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語