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「秋の袷(あきのあわせ)」とは、裏地をつけて仕立てた着物(袷)を、初秋の涼しくなり始めた頃に着ることを指す季語です。春に冬着から着替える「春の袷」に対し、夏の薄物(単衣など)から肌寒さを感じる秋に着替える袷を「秋の袷」または「後の袷(のちのあわせ)」と呼びます。旧暦八月(現在の九月頃)の更衣(ころもがえ)の風習に由来し、肌に触れる布地の心地よい重みや温もり、そして季節が本格的に秋へと移り変わる寂寥感や落ち着きを象徴します。
薄着で過ごした夏が去り、袖を通した時の「ずっしりとした重み」や「ふんわりとした温かさ」といった触覚・体感を表現するのがポイントです。また、朝夕の冷気や風の冷たさといった気候の変化、衣替えに伴う暮らしの情景、身近な人や自分自身の身なりに宿る秋の気配などを丁寧に描写すると、生活感と詩情が両立した深みのある句になります。
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