秋近し

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あきちかし

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意味・由来

「秋近し」は晩夏の季語で、厳しい暑さがなお残る中に、ふと秋の訪れが予感される気配をいいます。暦のうえで秋を迎える立秋の少し前、太陽の光の傾きや朝夕の風の肌触り、空の青さの変化などに、夏が去りゆく寂しさと、涼しい季節への期待が交錯する繊細な感覚を表した言葉です。

この季語で詠むコツ

単に「涼しくなってきた」と説明するのではなく、まだ夏である日常の中に潜む、ごくわずかな変化を見つけ出して詠むのがコツです。日暮れの訪れが少し早くなったこと、西日の差す角度、素足に触れる夜風の感触など、目や肌で捉えた具体的な情景と取り合わせることで、実感がこもった深みのある一句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

この季語は夏に属するため、すでに秋本番を思わせる言葉ではなく、夏の情景や季節を問わない日常の言葉と響き合います。 ・夕風、西日、日暮れ ・窓辺、書斎、机、手紙 ・団扇、素足、水差し

「秋近し」の俳句例 (1件)

一夜さは物も思ふて秋近し
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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