秋日和

秋日和

あきびより

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意味・由来\n「秋日和(あきびより)」とは、秋の澄み渡った晴天、心地よく晴れ上がった天気を表す季語です。夏の厳しい暑さが去り、空気が乾燥して爽やかに澄み、天が高く感じられる穏やかな好天を指します。「秋晴(あきばれ)」とほぼ同じ意味ですが、「日和」という言葉のニュアンスから、どこかのどかで親しみやすく、散歩や行楽、洗濯など、日々の暮らしに寄り添った温かみのある情景を想起させます。\n\n### この季語で詠むコツ\n単に「天気が良くて気持ちがいい」という空の広がりを述べるだけでなく、その心地よい日差しの下で過ごす「日常のさりげない一コマ」や「心身の伸びやかさ」を描くのがコツです。家事のひととき、小さな生き物の動き、旅先でのふとした発見など、身近な具体物や動作を取り合わせることで、秋日和特有の清々しさと穏やかな時間の流れが際立ちます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n- 日常の動作・暮らし(散歩、薬を飲む、本を干す、洗濯、箸、お茶)\n- 街や風景(汽車、駅、坂道、踏切、木漏れ日、公園)\n- 自然・生き物(小鳥、猫、遠山、乾いた風)

秋日和」の俳句例 (3件)

薬飲むことも忘れて秋日和
星野立子【現代語訳】いつもなら欠かさず飲むはずの薬のことさえすっかり忘れてしまうほど、爽やかで心地よい秋晴れであることよ。\n【鑑賞】病気や体調への気遣いさえも吹き飛ばしてしまうような、秋日和の心地よさと開放感を素直に捉えた名句です。日常の飾らない生活感覚が爽やかな季語と美しく調和しています。
汽車道へ飛ぶ小鳥あり秋日和
内藤鳴雪【現代語訳】どこまでも続く線路に向かって小鳥が一羽さっと飛んでいく、なんとも清々しい秋晴れの日である。\n【鑑賞】澄んだ秋空の下、まっすぐに伸びる汽車道と、そこを横切るように飛び去る小鳥の動態が鮮やかに切り取られています。のどかで広々とした秋の風景が目に浮かぶ一句です。
杉箸の杉の香高し秋日和
阿部みどり女【現代語訳】手にした新しい杉箸から、清々しい杉の香りが立ちのぼってくる。実に心地よい秋晴れの一日である。\n【鑑賞】食事の膳でふと気づいた杉箸の清冽な香りと、秋晴れの澄んだ大気とを重ね合わせた感覚豊かな句です。視覚的な晴天の描写に頼らず、嗅覚を通じて秋日和の爽快感を巧みに表現しています。

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