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「卯月(うづき)」は旧暦四月の異称で、俳句では初夏の季語となります。現在の暦では五月頃にあたり、爽やかな風が吹き渡り、万物が生き生きと輝き出す季節です。 その名前の由来には諸説ありますが、最も広く知られているのは「卯の花(ウツギの花)が咲く月」から転じたという説です。ほかにも、稲を植える季節であることから「植月(うゑつき)」が訛ったとする説や、一年の第四の月であることから十二支の四番目である「卯」をあてたとする説などがあります。初夏の訪れを告げる、雅で趣深い言葉です。
「卯月」という言葉自体に、どこか古風で落ち着いた調べや、ゆったりとした時間の流れが宿っています。そのため、現代的な慌ただしい情景よりも、静けさや光の美しさを捉えた句によく馴染みます。 詠む際は、初夏の清々しい風や新緑の瑞々しさ、初夏特有の透明感ある日差しなどを五感で捉えて取り合わせるとよいでしょう。暦の改まりに対する新鮮な思いや、季節の移ろいに対する細やかな気づきを素直に言葉に託すのが上達への近道です。
・情景を彩る言葉:青葉、薫風、木漏れ日、晴天 ・感覚や動きを表す言葉:風渡る、水音、輝く、静けさ ・暮らしの言葉:朝、窓、小径、庭