薄紅葉

薄紅葉

うすもみじ

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意味・由来

「薄紅葉(うすもみじ)」とは、秋が深まるにつれて木々の葉がうっすらと淡く色づき始めた様子、あるいは全体に淡く色づいた紅葉そのものを指す季語です。本格的な「紅葉(もみじ)」の燃え立つような鮮やかさとは異なり、緑から黄や赤へと移ろう途中のデリケートな階調や、どこか儚げで静かな風情を含んでいます。木々が冬を迎える前の微細な変化を愛でる、日本人の繊細な美意識から生まれた言葉です。

この季語で詠むコツ

薄紅葉を詠む際は、鮮烈さではなく「淡さ」「移ろい」「光や水の透明感」に焦点を当てると情緒が出ます。全体が真っ赤に染まる前の、まだ緑が残る木々との対比や、葉を透かして届く柔らかな秋の日差し、水面に浮かぶ一枚の淡い葉など、小さな発見や静けさを切り取るのが効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 光・気象:「木漏れ日」「淡日(あわび)」「秋気」「微風」「朝晴(あさばれ)」
  • 自然・水景:「水底」「渓流」「岩肌」「青葉」「湖畔」
  • 心情・情景:「透きとほる」「かそけし」「静けさ」「古寺」「石段」

「薄紅葉」の俳句例 (4件)

薄紅葉紅にそめよと與へけり
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
遠足の子と女教師と薄紅葉
高浜虚子『六百五十句』(青空文庫)
薄紅葉せる木立あり歩み入る
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
山の端に庵せりけり薄紅葉
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

みんなの「薄紅葉」の詠み

玄関を

掃きたる午後の

薄紅葉

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