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「団扇仕舞ふ(うちわしまう)」は、夏のあいだ涼を取るために手放せなかった団扇を、秋の気配が深まるころに引き出しや押入れの奥へ片付ける日常の動作を詠む三秋(秋全体)の季語です。猛暑をともに過ごした生活道具への感謝とともに、団扇が不要になるほどの涼しさ、あるいは肌寒さを実感する瞬間を表します。単に団扇を使わなくなる「秋団扇」よりも、「仕舞う」という片付けの所作が入ることで、季節の移ろいや去りゆく夏への名残惜しさがより鮮明に描き出されます。
団扇を仕舞い込む「場所」(押入れ、抽斗、箱の底など)の薄暗さや埃っぽさ、団扇の汚れを拭く手の動きなどに焦点を当てると実感がこもります。また、団扇を手放した瞬間に感じる手持ち無沙汰さや、ふと素肌に触れる秋風の冷たさといった感覚を描くことで、日常の片付けの中に潜む小さな哀愁や季節の変わり目の寂しさを印象深く表現できます。
・動作や場所:抽斗(ひきだし)、押入、拭ふ、重ねる、奥、厨(くりや) ・季節や感覚:秋風、夕暮、障子、手持ち無沙汰、ほの暗し、夜寒
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