天蓋花

天蓋花

てんがいばな

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来\n「天蓋花(てんがいばな)」は、秋の彼岸のころに燃え立つような紅い花を咲かせる「曼珠沙華(彼岸花)」の別称です。仏像や仏壇の上部に吊り下げられる、荘厳な天蓋(傘状の装飾具)に花の形が似ていることからこの名がつきました。曼珠沙華には「死人花」や「捨子花」といった不吉な別名も多く存在しますが、「天蓋花」という呼び名には仏教的な気品と荘厳さ、仏の慈悲に包まれるような神聖な響きが宿っています。\n\n### この季語で詠むコツ\n単に「曼珠沙華」や「彼岸花」と詠むときよりも、仏教的な厳けさや格調高さを出したいときに選ばれる季語です。「天蓋」という言葉が持つ、空を覆うようなイメージを意識し、光や影の広がり、空の高さ、あるいは寺院や仏前といった静謐な舞台と調和させると情景が深まります。妖艶さや怪しさを強調するよりは、静けさや祈りの心を込めた落ち着きのある句作に向いています。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・仏教・寺社を想起させる語(寺、鐘、影、線香、石段、夕暮れなど)\n・光や空を捉える語(茜、秋日、日ざし、昏る、青空など)\n・静けさを表す描写(しづけし、濡れ、尽きて、尽くしてなど)

天蓋花」の俳句例 (3件)

天蓋花ひらきつくして暮れにけり
久保田万太郎【現代語訳】天蓋花がその花弁をすっかり開き尽くし、秋の静かな一日が暮れていったことだ。\n【鑑賞】独特の繊細な花弁を満開に咲かせた天蓋花が、秋の夕暮れの薄暗がりの中に溶け込んでいく様子を描いています。「ひらきつくして」という表現に、命の燃焼とそこに寄り添う寂寥感が漂う名句です。
天蓋花さきそめしより雨つづく
鈴木真砂女【現代語訳】天蓋花が咲き始めたころから、ずっと秋の雨が降り続いている。\n【鑑賞】天蓋花が咲く秋の彼岸前後は、天候が崩れやすい時期でもあります。雨に濡れる深紅の花のたたずまいが、作者の心にある愁いや情念と静かに重なり合っています。
天蓋花いま咲き出でてあかねさす
木下夕爾【現代語訳】天蓋花がちょうど今咲き出して、夕暮れの空が茜色に美しく照り映えている。\n【鑑賞】夕空の茜色と、咲き出たばかりの天蓋花の鮮烈な紅色が呼応し、秋の夕景の崇高な美しさを描き出しています。「あかねさす」という枕詞的な響きが、天蓋花の神聖な雰囲気を際立たせています。

みんなの「天蓋花」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「天蓋花」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語