田植

田植

たうえ

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意味・由来

「田植(たうえ)」は、初夏を代表する夏の季語です。苗代で育てた稲の苗を抜き取り、本田へと植え替える農作業を指します。古くから日本の農村において最も重要な行事の一つであり、かつては村人が総出で助け合い、田植歌を歌いながら賑やかに行われました。現代では機械化が進み作業風景は変化しましたが、水が張られた広大な水田に整然と青い苗が並んでいく様子は、今も変わらず初夏の訪れと生命力を感じさせる力強い季節の風物詩です。

この季語で詠むコツ

「田植」を詠む際は、五感を存分に働かせることが大切です。張られた水に映る青空や白い雲、植えられたばかりの青々とした苗の瑞々しさといった「視覚」だけでなく、泥の重みや冷たさといった「触覚」、作業機のエンジン音や水音などの「聴覚」、立ち上る泥や青草の「嗅覚」に着目してみましょう。また、田植えに励む人々の真剣なまなざしや、作業の合間の休息など、人の営みや感情を切り取ることで、より情景に深みと温かみが増します。

相性のいい言葉・取り合わせ

・泥、水、畦、苗、本田 ・青空、白雲、山並み、風、水鏡 ・菅笠、長靴、機械音、汗、笑い声

「田植」の俳句例 (5件)

女房のとかくおくれる田植哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
風流のはじめや奧の田植歌
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
緑児の眼あけて居るや田植雲
花嫁の笠きて簔きて田植哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
鎌倉は何とうたふか田植哥
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

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