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立葵(たちあおい)は、アオイ科の多年草で、初夏から夏にかけて長くまっすぐに伸びた茎に、色鮮やかな大輪の花を咲かせます。花は茎の下から順に咲き上がり、てっぺんの花が咲き終わる頃に梅雨が明けると言われていることから、「梅雨葵(つゆあおい)」という風情ある別名も持っています。古くから日本の庭先や路地、畑の隅などに親しまれて植えられており、梅雨の晴れ間や夏の強い日差しの下で堂々と咲き誇る姿は、季節の移り変わりを力強く感じさせてくれます。
立葵の最大の特徴は、人の背丈を越えるほど天に向かってすっきりと直立する姿と、下から上へと移りゆく花の咲き方です。詠む際には、そのすらりとした高さや直線の美しさを意識した構図を描くのがおすすめです。また、どんよりとした梅雨空の下で咲くしっとりとした風情を捉えるか、あるいは梅雨明けの抜けるような青空と鮮やかな花色の対比を鮮明に描くかで、句の印象が大きく変わります。時間や季節の進行を花の位置に託して表現するのも深みを生む工夫となります。
・白壁(しろかべ) ・雨上がり(あめあがり) ・路地(ろじ) ・青空(あおぞら) ・遠山(えんざん)
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