数方庭祭

数方庭祭

すっぽうていまつり

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意味・由来\n「数方庭祭(すっぽうていまつり)」は、山口県下関市の忌宮(いみのみや)神社で毎年8月7日から13日(初秋)にかけて行われる勇壮な神事です。仲哀天皇・神功皇后の時代、来襲した敵軍を討ち破った際、敵の首を埋めた塚の周りを矛や幟(のぼり)を掲げて喜び踊ったという伝承に由来します。祭りの最大の見どころは、長さ20メートル前後・重さ数十キロから百キロにも及ぶ巨大な竹(幟竹や鬼木)を、若衆たちが晒(さらし)一本の裸姿で額や肩、腰にのせて境内を練り歩く勇壮な姿です。天下の奇祭としても知られます。\n\n### この季語で詠むコツ\n夜の闇の中に浮かぶ巨大な竹のしなり、裸の男たちの掛け声や熱気、大太鼓の響きなど、視覚・聴覚・触覚に訴えかけるダイナミックな情景を描き出すのがポイントです。重い竹を懸命に支える肉体の緊張感や、神代の昔から続く荒々しい祭りの熱気と秋の夜風の対比を意識すると、臨場感あふれる句になります。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n・幟竹(のぼりだけ)、鬼木(おにぎ)、大竹(おおだけ)\n・太鼓、鉦(かね)、掛け声、夜気、闇\n・肩、腰、素肌、力(ちから)、撓(しな)ふ

数方庭祭」の俳句例 (3件)

数方庭太鼓のひびき夜に入りぬ
阿波野青畝【現代語訳】数方庭祭の大太鼓の響きが、夜が深まるにつれていっそう力強く境内に鳴り渡っている。\n【鑑賞】祭りの夜の深まりと、打ち鳴らされる太鼓の轟音を簡潔明瞭に詠んだ句です。夜の闇が濃くなるほどに祭りの熱気が高まっていく様子が、無駄のない言葉運びによってくっきりと浮かび上がります。
数方庭竹の撓みの闇を打つ
角川源義【現代語訳】数方庭祭の巨大な幟竹がぐわりとしなり、秋の夜の闇を激しく打っている。\n【鑑賞】長大な竹を肩や額に乗せて練り歩く際、竹が大きく揺れてしなるダイナミックな瞬間を捉えています。「闇を打つ」という力強い表現により、竹の重量感と祭りの激しいエネルギーが鮮烈に伝わってきます。
幟竹肩に落ちくる数方庭
野見山朱鳥【現代語訳】数方庭祭で、高く掲げられていた重い幟竹が、担ぎ手の男の肩へと一気に落ちてくる。\n【鑑賞】巨大で重い竹を体一つで受け止める緊張の一瞬を写し取っています。「肩に落ちくる」という直接的な動作の描写が、竹のずっしりとした重みと肉体の躍動感、危険と隣り合わせの祭りの迫真性を際立たせています。

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