震災記念日

震災記念日

しんさいきねんび

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意味・由来

「震災記念日(しんさいきねんび)」は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災を記憶・追悼するための秋の季語です。同義語・関連語として「震災忌(しんさいき)」や「九月一日」「防災の日」などがあります。甚大な被害と多くの尊い命が失われた記憶を風化させず、命の尊さや防災への意識、そして再生への祈りを込めて詠まれます。現代でも災害の記憶や祈りを詠み継ぐ重要な社会季季語です。

この季語で詠むコツ

単に悲惨さや恐怖を直接的に詠むのではなく、現在の穏やかな日常風景、変わりゆく街並み、あるいは静かな祈りの動作と対比させることがポイントです。平穏な空の青さや風の音など、周囲の情景を静かに描写することで、かえって心に沈む追悼の思いや歳月の重みを深く表現することができます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・空や光(青空、白雲、夕日、街の灯) ・音や静寂(鐘の音、波の音、静けさ、無言) ・日々の動作や風景(祈る、手を合わす、復興の街、碑)

震災記念日」の俳句例 (3件)

震災忌ひとつの天を仰ぐのみ
安住敦【現代語訳】震災忌を迎えた今日、私はただ一つの同じ空を静かに仰ぎ見るばかりである。 【鑑賞】関東大震災の忌日に、犠牲者への追悼の思いを込めて天を仰いだ句。「仰ぐのみ」という簡潔な表現に、言葉では言い尽くせない深い祈りと無常感が込められています。
震災忌の街のひかりのまぶしきか
細見綾子【現代語訳】震災忌を迎えた現代の街の光は、なんとまぶしく感じられることだろうか。 【鑑賞】復興を遂げて光あふれる現代の街を眺めつつ、かつての壊滅的な災禍とその犠牲に思いを馳せています。街の明るさと記憶の痛みの対比が鮮やかです。
震災忌海ほの暗く暮れにけり
角川源義【現代語訳】震災忌の今日、海はかすかに暗さを帯びながら静かに暮れていった。 【鑑賞】震災忌の夕暮れの海の静寂を描いています。「ほの暗く」という抑えた色彩感が、失われた命への哀悼と厳かな追悼の時間を象徴しています。

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