新盆見舞

新盆見舞

しんぼんみまい

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意味・由来

「新盆見舞(しんぼんみまい / にいぼんみまい)」とは、故人が亡くなって四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆(初盆・新盆)に、親族や知人宅を弔問し、仏前に参拝して遺族を慰問すること、またはその際に持参する供物や金包を指す初秋の季語です。「初盆見舞(はつぼんみまい)」とも言います。通常のお盆参りよりも格別に追悼の念が深く、残された家族の悲しみを気遣う情愛が込められた行事です。

この季語で詠むコツ

単に「故人を悼む悲しみ」を直接述べるだけでなく、遺族とのやり取りや、故人が不在となった家の佇まい、静けさなどを具体的に描写するのがコツです。訪問する道中の暑さや夕暮れ、仏間に漂う線香の匂い、供えられた花や白提灯などを取り合わせることで、しんみりとした情緒や人生の無常観を深く表現できます。

相性のいい言葉・取り合わせ

・視覚:白提灯、供花(百合・蓮)、遺影、薄暮、青畳 ・嗅覚・聴覚:線香の香、蝋燭、蝉時雨、夕立、鈴(りん)の音 ・動作・心情:訪ふ、手を合はす、労(いたは)る、静もる、茶をすする

新盆見舞」の俳句例 (3件)

新盆見舞荷を解けば雨となりにけり
久保田万太郎【現代語訳】新盆見舞いのために訪れた先で持参した荷物を解いていると、外はいつの間にか静かに雨が降り出していた。【鑑賞】初盆を迎えた家のしめやかさと、旅先で解く荷の情景、そして降り出した雨の静けさが完璧に調和しています。万太郎らしい下町情緒と、故人を偲ぶ哀切が淡々と美しく描かれた名句です。
新盆見舞一人となりし人に逢ふ
星野立子【現代語訳】新盆のお見舞いに伺い、連れ合いを亡くして一人きりになってしまった遺族に対面した。【鑑賞】平明な言葉の中に深い実感が込められています。「一人となりし人」という表現に、残された遺族の深い孤独と、それを温かく見つめ労わろうとする作者の優しい眼差しが凝縮されています。
新盆見舞妻をいたはり訪ひにけり
松本たかし【現代語訳】大切な人を亡くした妻の心身を気遣いながら、夫婦そろって新盆のお見舞いに訪れた。【鑑賞】遺族への弔意だけでなく、悲しみに暮れる妻への細やかな気配りや夫婦の絆が詠み込まれています。人と人との心の触れ合いや情の温かさが滲み出る一句です。

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