砂糖萵苣

砂糖萵苣

さとうぢしゃ

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意味・由来

「砂糖萵苣(さとうぢしゃ)」とは、砂糖(ビート糖)の原料となる「甜菜(テンサイ)」や「砂糖大根」の別名です。葉の形がチシャ(レタス類)に似ており、肥大した根に豊かな糖分を蓄えることからこの名がつきました。原産はヨーロッパですが、冷涼な気候を好むため日本では主に北海道で大規模に栽培されています。秋に大きく育った根を掘り出して収穫することから、秋の収穫の喜びや北国の大地を象徴する秋の季語となっています。

この季語で詠むコツ

砂糖萵苣は、北海道の広大な畑や肥沃な黒土、秋の澄んだ空気感とともに詠まれることが多い季語です。泥のついた力強い根の質感、トラクターや馬車に山積みにされる収穫の光景、そして晩秋特有の足早な夕暮れの寒さなど、視覚や触覚を意識して詠むと、実り豊かな北の大地の情感をリアルに表現できます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 地形・風土:十勝、北国、畝(うね)、黒土、地平線
  • 収穫の動作:掘る、抜く、積む、運ぶ、積み重ねる
  • 晩秋の情景:夕暮れ、夕日影、冷風、霜、野の光

砂糖萵苣」の俳句例 (3件)

砂糖萵苣掘りつくしたる夕日かな
山口青邨【現代語訳】広大な砂糖萵苣の畑をすっかり掘り終えたころ、美しい夕日が沈んでいくことだ。 【鑑賞】北の大地での一日の農作業を終えた充実感と、晩秋の広漠たる畑に差し込む美しい夕日の情景が重なり合います。厳しい労働のあとに訪れた静かな夕暮れの広がりを見事に捉えた一句です。
砂糖萵苣積まれて遠き野のひかり
能村登四郎【現代語訳】収穫された砂糖萵苣が高く積み上げられ、その向こうの遠い野原には秋の光が差し込んでいる。 【鑑賞】収穫されたばかりの砂糖萵苣の山と、どこまでも広がる北国の野の光が対比されています。豊かな実りへの喜びと、秋深まる寂寥感が同時に漂う、絵画的で静謐な名句です。
砂糖萵苣抜く手休めず北の暮
詠み人知らず【現代語訳】北国の冷え込む日暮れの中、手を休めることなく砂糖萵苣を抜き続けている。 【鑑賞】すぐに暗くなり寒さが増す北国の夕暮れ時、懸命に収穫作業を急ぐ農夫たちの熱気と切迫感が伝わってきます。晩秋の厳しい自然と、そこに生きる人々のたくましさを端的に表現しています。

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