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「早乙女(さおとめ)」とは、田植えをする女性のことを指す仲夏の季語です。「さ」は稲の神様や田を意味する古代の言葉で、神事に奉仕して苗を植える清らかな乙女という意味が込められています。かつては紺絣の着物に赤い茜襷(あかねだすき)を掛け、菅笠をかぶって田植歌を歌いながら一列になって作業を行いました。初夏の水田を彩る風物詩であり、労働の尊さや生命力、明るい華やぎを感じさせる季語です。
早乙女の最大の魅力は、水や泥と鮮やかな衣装のコントラスト、そしてリズミカルな動きにあります。「泥」「水」「青空」といった自然の情景に、手拭いの白や襷の赤などの色彩を重ねると、生き生きとした絵画的な句になります。また、腰をかがめて苗を植える動作や、仲間同士の朗らかな声など、現場の活気や躍動感を捉えてみましょう。神聖さと日常の労働のたくましさの両面からアプローチできるのも面白い点です。
・菅笠(すげがさ)、茜襷(あかねだすき)、紺絣(こんがすり) ・濁り水、泥、畦道(あぜみち)、苗籠(なえかご) ・青空、水輪(みなわ)、手甲(てっこう)、笑い声