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「鮭颪(さけおろし)」とは、晩秋のころ、鮭が産卵のために川を遡上(そじょう)する季節に山から吹き降ろしてくる、冷たく激しい風のことです。主に北国や日本海側の地域で使われる季語で、冬の到来を間近に控えた厳しく荒々しい気候を表します。産卵のために命がけで激流をのぼる鮭たちの生命力と、木々を揺らし川波を立てる寒風の厳しさが重なり合い、どこか凄絶で哀愁漂う情景を喚起させます。
単に「寒い風」を描写するのではなく、風が吹き抜ける川の様子や波立ち、北国の荒涼とした風景、あるいは鮭漁に携わる人々の営みなど、具体的な情景と結びつけて詠むのがコツです。五感の中でも特に「肌を刺すような冷たさ」や「吹き荒れる風の音」「激しい水流の飛沫」など、聴覚や触覚を意識して言葉を選ぶと、鮭颪の持つ力強さと寒冷な季節感が生き生きと伝わります。
・水や川の様子(瀬音、波頭、水飛沫、濁流、浅瀬) ・地形や気象(北上川、日本海、荒磯、夕暮、初雪、曇天) ・漁や生活(簗、番屋、投網、胴長靴、煙、篝火)
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