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「錦馬(にしきうま)」とは、秋の収穫祭や神社の例祭において、神仏への奉納のために美しく装飾された馬のことです。一般に「飾馬(かざりうま)」や「花馬(はなうま)」と呼ばれる季語の傍題(別称)であり、色鮮やかな錦の鞍覆(くらおおい)や手綱、鈴、造花などで華麗に着飾った馬を指します。馬は古くから神の乗り物(神馬)として神聖視されてきました。豊かな実りをもたらしてくれた神への感謝と祈りを込め、村や町を誇らしげに練り歩く錦馬の姿は、実りの秋の活気と晴れやかさを象徴する風情豊かな季語です。
錦馬の魅力は、豪華絢爛な装飾の美しさと、馬という動物が放つ力強い生命感の融合にあります。色鮮やかな錦の布や金具のきらめきといった「視覚」の描写に加え、澄み切った秋空に響く鈴の音や蹄(ひづめ)の乾いた響き、荒い息づかいなどの「聴覚」を取り入れると臨場感が高まります。また、馬の荒々しさと対比させて秋晴の清々しさや、祭りの賑わいと去った後の寂寥感などを取り合わせることで、句に深い陰影と奥行きが生まれます。
・音や響きを表す語:「鈴の音」「蹄(ひづめ)」「いななき」「響く」「轡(くつわ)」 ・秋の晴天や気候:「秋日和」「秋高し」「澄む」「秋風」 ・祭礼や情景の語:「宮巡る」「村祭」「青空」「砂煙」
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