季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。
「紅葉見(もみじみ)」とは、秋深まるころに山野や寺社、庭園などを訪れ、鮮やかに色づいた木々の葉を眺めて楽しむ行楽のことです。「紅葉狩(もみじがり)」とほぼ同じ意味を持ちますが、「狩」が山野に分け入る行動的な響きを持つのに対し、「紅葉見」は純粋に景色を愛でる穏やかで親しみやすい情感が漂います。平安の昔より貴族が歌に詠んで親しみ、江戸時代には庶民の秋の行楽として定着しました。深まる季節を惜しみながら美しい錦の景色を楽しむ、日本の秋を代表する季語です。
ただ「紅葉が美しい」と木々の鮮やかさだけを描写すると、季語の「紅葉」そのものに焦点が移ってしまいがちです。「紅葉見」は人間がそれを見に出かける「人事(行事・人の営み)」の季語ですので、出かける人々の様子や会話、行き交う足音、道中の茶屋で一息つく姿など、人の動きや五感を盛り込むと句がいっそう生き生きと輝きます。見上げて感嘆する表情や、夕暮れに名残を惜しむ心などを具体的に切り取ってみましょう。
・場所や道中を表す言葉:茶屋、石段、渓谷、木道、峠、渡し船 ・動作や情景を表す言葉:見上げる、歩みを止める、連れ立つ、杖、弁当、影 ・秋の情緒を表す言葉:夕日、山の気、薄日