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「水浴(みずあび)」は、夏の厳しい暑さをしのごうと、川や海、井戸端や庭先などで水を浴びて涼をとることを指す三夏の季語です。「すいよく」とも読みます。古くは汗を流して身を清める日常的な行いでしたが、俳句では猛烈な暑さと、それに抗う水の心地よい冷たさ、生命の躍動感を象徴する情景として親しまれてきました。人間だけでなく、小鳥が泉や水たまりで激しく羽ばたいて水を浴びる愛らしい姿にも用いられます。
水浴を詠む際は、ただ「水を浴びて涼しい」と説明するのではなく、五感に訴えかける具体的な描写を意識しましょう。肌を打つ水の冷たさ、飛び散る水しぶきのきらめき、浴びたあとに吹き抜ける風の感触などを捉えると臨場感が生まれます。また、井戸端の古いたらい、子どもの無邪気な笑い声、庭のホースなど、情景を想起させる小道具を取り合わせることで、生活感や夏らしい明るさをいきいきと表現できます。
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春日の牡鹿
天に鳴く
鹿の声
みそら近づけ
笹の路
霜畳
微かに跳ねる
冬の鳥
叫ぶごと
鹿の声して
杜の暮る
楓の葉
染まりて山の
色を編み
まだ聞かぬ
鹿の声待つ
山深し