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「草泊(くさどまり)」とは、旅の途中で宿が取れず、あるいは目的を持って野原や草むらで夜を明かす「野宿」や「露宿」を意味する秋の季語です。古来の和歌で詠まれた「草枕」の情趣を受け継ぎ、俳諧では特に秋の夜の冷え込みや露、風の音、虫の音などとともに、旅人の孤独や侘しさを表す言葉として定着しました。秋が深まるにつれ、草木が枯れ始め夜露や霜が降りる厳しい自然の中で身を縮めて眠る切なさが込められています。
「草泊」を詠む際は、五感を通じた周囲の秋の気配を描き出すことがポイントです。肌を刺すような「夜寒」や「露の冷たさ」、静寂の中で際立つ「虫の声」や「風の音」、見上げた空に広がる「星や月」などを取り合わせることで、旅寝の侘しさと風情が一段と引き立ちます。単に野宿の辛さを述べるだけでなく、自然と一体となる寂寥感や澄み切った心境を表現すると趣深い句になります。
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