九月尽
autumn 時候

九月尽

くがつじん

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

九月尽(くがつじん)とは、陰暦の九月三十日、あるいは陽暦の九月末日を指す季語で、季節は「晩秋」に分類されます。「尽」という漢字には「終わる」「尽きる」という意味があり、実りの秋、そして美しい秋の季節がいよいよ終わりを告げ、冬へと移り変わる寂しさと惜別の情が込められています。かつて陰暦の九月は秋の最後の月であったため、九月尽はすなわち「秋の終わり」そのものを象徴する言葉でした。

この季語で詠むコツ

九月尽を詠む際は、単に暦の上の日付を意識するだけでなく、肌に感じる寒さや、目に見える景色の「翳(かげ)り」を捉えることが大切です。華やかな秋が去り、冬の寒さがすぐそこまで迫っているという時間の経過や、一抹の寂しさを日常生活の具体的なモノや風景に託して詠みましょう。時間の経過を象徴する「灯」「水」「風」などと組み合わせると、情感豊かな句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・日常の生活道具(障子、傘、ペン、本、灯火など) ・自然の静かな動き(雨、風、水音、梢、落ち葉など) ・哀愁や終焉を予感させる言葉(病む、暮れる、冷え、静けさなど)

九月尽」の俳句例 (3件)

九月尽障子の穴の光かな
久保田万太郎【現代語訳】九月も今日で終わり、秋が尽きようとしている。ふと見ると、障子の破れ穴から差し込む光が、秋の終わりの寂しさをしみじみと感じさせる。【鑑賞】障子の小さな穴から差し込む光という、日常の極めて卑近なディテールを通して、秋の終わり(九月尽)のうら寂しさ、そして冬の足音を繊細に捉えた、万太郎らしい哀愁漂う名句です。
九月尽病み呆けたるおのが身よ
村上鬼城【現代語訳】九月が終わり、秋もいよいよ尽きようとしている。病に冒され、すっかり衰えてぼんやりとしている自分自身のなんと情けないことよ。【鑑賞】晩秋の寂寥感と、自身の病苦や老いの実感を重ね合わせた一句。九月尽という季節の終焉が、自己の肉体や生命の衰えと同調し、鬼城の魂の叫びとも言える厳しくも哀切な自己凝視として表現されています。
九月尽く木々の梢の動きつつ
山口青邨【現代語訳】九月が終わりを迎える。ふと見上げると、木々の梢が風に揺れ、秋が去りゆく気配を静かに告げているようだ。【鑑賞】秋が尽き、冬が訪れようとする季節の節目を、梢のそよぎという微細な自然の動きによって可視化しています。静けさの中に、確実な時の流れを感じさせる一句です。

みんなの「九月尽」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「九月尽」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語