木の葉

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意味・由来

「木の葉」は、一般的には樹木の葉全般を指しますが、俳句の季語としては「初冬に風に吹かれて散る葉」や「冬の落葉」のことを意味します。色づいて美しく舞い散る秋の「紅葉」とは異なり、役目を終えて枯れ、乾いた音を立てて散りゆく寂しげな冬の風情が宿っています。木々が葉を落とし、枝だけの寒々とした姿になっていく季節の移ろい、冬の訪れを象徴する趣深い季語です。

この季語で詠むコツ

「木の葉」を詠む際は、視覚だけでなく「音」や「動き」に着目するのがポイントです。からからと乾いた音を立てて転がる様子や、木枯らしに巻き上げられる姿を描くと、冬特有の寒風や荒涼とした情景を鮮明に表現できます。また、単に「木の葉が落ちる」と説明するのではなく、歩道に吹き寄せられた一角や、水面に浮かんで凍りつく様子など、小さな焦点を見つけて切り取ると独自性のある一句になります。

相性のいい言葉・取り合わせ

枯れた静けさや寒さを強調する言葉と好相性です。

  • 動き・状態を表す言葉:「降る」「舞ふ」「時雨」「渦」「乾く」
  • 情景・場所を表す言葉:「石段」「池」「舗道」「木枯」「暮色」
  • 感覚を表す言葉:「音」「かさこそ」「寒し」「日差し」

「木の葉」の俳句例 (5件)

木の葉やく寺のうしろや普請小屋
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
柴の戶に茶を木の葉かく嵐哉
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
我袖も木の葉もそよぎ秋の風
高浜虚子『六百五十句』(青空文庫)
四五枚の木の葉掃き出す廓哉
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
三尺の山も嵐の木の葉かな
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)

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