木枯

木枯

こがらし

別の表記・呼び名:凩(こがらし)

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意味・由来

秋の終わりから初冬にかけて吹き荒れる、木の葉を吹き落とすような冷たく強い北寄りの風のことです。「木を枯らす風」という意味合いからその名がついており、冬の到来を強く実感させる代表的な時候の季語です。吹きすさぶ風によって風景から色彩が失われ、冬枯れの景色へと移り変わっていく季節の厳しさを内包しています。

この季語で詠むコツ

「冷たい」「強い」といった直接的な言葉で風を説明するのではなく、風によって引き起こされる周囲の変化や音、人間の動作を描写するのがポイントです。例えば、乾いた砂煙、吹き寄せられる落葉、建物が軋む音、あるいは襟をかき合わせて足早に歩く人の姿などを切り取ることで、木枯の鋭さや寂しさが読み手の五感に生き生きと伝わります。

相性のいい言葉・取り合わせ

街の人工物や日常の生活具(「電線」「踏切」「硝子戸」「外套」「路地」など)や、乾いた動きや音を表す動詞(「鳴る」「走る」「軋む」「吹き寄せる」など)とよく調和します。寒さの中にある孤独感や力強さを対比させることで、より情感豊かな句になります。

「木枯」の俳句例 (5件)

木枯や木はみな落ちて壁の骨
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
凩の吹きやるうしろすがた哉
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
木枯やあら緒くひこむ菅の笠
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
摘みけんや茶を凩の秋ともしらで
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
吹付てはては凩の雨もなし
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「木枯」の詠み

木枯しや

ボタンに紅さす

夜の自販機

木枯しの

砂塵走りて

蝶を押す

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