クリスマスの俳句|実は冬の季語、聖夜・聖樹などの言い換えと例句
はじめての俳句サポーター 凛
執筆者
「クリスマス」は、実は冬の季語です。聖夜の明かり、飾りつけたツリー、家族で囲むケーキ。身近なクリスマスの風景は、そのまま俳句の題材になります。
この記事では、「聖夜」「聖樹」「聖菓」といった季語の意味をわかりやすく紹介し、五・七・五の作例と、初めてでも一句を作れるコツをお伝えします。
この記事でわかること
- クリスマスが冬の季語になる理由
- 聖夜・聖樹・聖菓・聖歌の違い
- 作例を参考に自分の一句を作る方法
クリスマスは冬の季語|12月25日の行事
クリスマスは、イエス・キリストの降誕を祝う12月25日の行事です。俳句では、仲冬(12月ごろ)の季語として扱われます。前夜の12月24日は「クリスマス・イブ」で、こちらもクリスマスに関係する季語です。
俳句の季語には、雪や木枯らしのような自然を表す言葉だけでなく、暮らしの中の行事も含まれています。カタカナの「クリスマス」も、立派な季語なのです。
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クリスマスを表す冬の季語一覧
同じクリスマスの風景でも、使う季語によって句の印象が変わります。まずは、よく使われる言葉を見てみましょう。
| 季語 | 読み | 意味・詠みたい場面 |
|---|---|---|
| クリスマス | くりすます | 12月25日の降誕祭 |
| 聖夜 | せいや | 主にクリスマス・イブの夜 |
| 降誕祭 | こうたんさい | クリスマスの改まった言い方 |
| 聖樹 | せいじゅ | クリスマスツリー |
| 聖菓 | せいか | クリスマスケーキ |
| 聖歌 | せいか | クリスマスに歌う賛美歌など |
| サンタクロース | さんたくろーす | 贈り物を届ける伝説上の人物 |
季語のちょっとした豆知識
「聖菓」と「聖歌」は、どちらも「せいか」と読みます。「聖菓」はケーキ、「聖歌」は歌のこと。同じ音でも描かれる場面は異なります。
なお、「サンタクロース」も冬の季語として載せる辞典があります。歳時記によって傍題の収録範囲には違いがあるため、句会の兼題などでは使う歳時記も確かめると安心です。
光に目を向けるなら「聖夜」、木の飾りなら「聖樹」、食卓のぬくもりなら「聖菓」。俳句にしたい一場面を先に決めると、季語を選びやすくなります。
クリスマスの俳句|編集部の作例4句
ここでは、俳句びと編集部が作った例句をご紹介します。すべて「編集部作例」であり、有名俳人の作品ではありません。ゆっくり声に出して、情景を思い浮かべてみてください。
聖夜の灯 窓ごとに色 ちがひけり
町を歩くと、窓ごとに違う色の明かりがともっています。家々で過ごすクリスマスの時間を、そっと想像させる一句です。
聖菓切る 孫の分だけ 大きめに
ケーキを切り分けるとき、孫の一切れだけ少し大きく。言葉にしない愛情が、手元の動きに表れています。
クリスマス 母のレシピの 字をなぞる
昔のレシピを開いて、懐かしい手書きの文字に触れる場面です。料理を作る手前の静かな時間にも、俳句の種があります。
聖歌聞く 帰り道には 星ひとつ
歌声が耳に残る帰り道。ふと見上げた空の星を一つだけ描くことで、夜の静けさが伝わります。
クリスマスの俳句を作る3つのコツ
1.華やかさより、身近な一場面を
大きなイルミネーションでなくても構いません。ケーキを切る手、包装紙をほどく音、食卓に並ぶ皿。見慣れた場面に、その人らしい俳句が生まれます。
2.音・光・手の動きを一つ選ぶ
「楽しいクリスマス」と気持ちを説明するかわりに、何を見たか、何が聞こえたかを書いてみましょう。情景が見える一句になります。
3.まずは季語を一つに絞る
「聖夜」と「聖樹」などは、ともにクリスマスを表す季語の仲間です。同じ句に重ねることが絶対に禁止されるわけではありませんが、初めは主役を一つにすると句がすっきりまとまります。
今日からできる作句のミニ手順
- 場面を一つ選ぶ(例:クリスマスケーキを切った)
- 季語を一つ選ぶ(例:「聖菓」)
- 五・七・五の音に整え、声に出して読む
音数で迷ったら、五・七・五の数え方も参考にしてみてください。
クリスマスの俳句 よくある質問
Q.「クリスマス」だけで季語になりますか?
はい。「クリスマス」は仲冬の季語です。「聖夜」「聖樹」「聖菓」などの言い換えを使わなくても、そのままで一句の季語になります。
Q.聖菓と聖歌は同じ季語ですか?
読みはどちらも「せいか」ですが、意味は違います。「聖菓」はクリスマスケーキ、「聖歌」は歌を指します。俳句では、どちらの情景を描きたいかで選びましょう。
Q.クリスマスの句を年賀状に添えてもよいですか?
クリスマスの季語は冬に属するため、一般にはクリスマスカードや年末の便りによく合います。元日以降に読まれる年賀状には「初日」「初春」など、新年の季語がおすすめです。詳しくは年賀状に添える俳句をご覧ください。
Q.12月のほかの季語も知りたいです。
「冬至」「年の暮」など、12月にはほかにも季節を表す言葉があります。季語の基本は季語とは?で、冬の句に親しむなら冬の有名な俳句7選でも紹介しています。
聖夜に、一句を残してみませんか
クリスマスの俳句は、華やかな出来事だけでなく、家族を思う気持ちや、一人で過ごす静かな時間も題材にできます。
今年のクリスマスに心に残った一場面を、まずは短い言葉で書き留めてみてください。その一行が、あなただけの一句の始まりになります。
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