菊の着綿
autumn 植物

菊の着綿

きくのきせわた

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来 菊の着綿(きくのきせわた)は、旧暦9月9日の「重陽の節句」の前夜に菊の花の上に真綿(絹の綿)を被せておき、翌朝、菊の香りと朝露をたっぷり含んだその綿で肌や身体を拭うことで、不老長寿や若返りを祈る宮中発祥の優雅な風習です。平安時代の貴族文化に由来し、王朝風の雅やかさと秋の深まりを感じさせる格調高い季語として古くから親しまれてきました。 ### この季語で詠むコツ 着綿の持つ「しっとりとした早朝の気配」「白い真綿の柔らかで繊細な質感」「菊の花の芳しい香り」という五感に触れる要素を捉えるのがポイントです。非常に風雅な背景を持つ季語であるため、言葉選びも丁寧にし、静寂感や祈りの気持ちを込めることで、深みのある作品に仕上がります。 ### 相性のいい言葉・取り合わせ 「朝露」「真綿」「薄絹」「薫り」「紫」「紅」「静けさ」「重陽」「長寿」など、視覚や嗅覚を彩る言葉や、平安王朝の風情を思わせる言葉と取り合わせると効果的です。

菊の着綿」の俳句例 (3件)

菊の香や着綿もせで老いにけり
正岡子規【現代語訳】菊の良い香りが漂っているが、自分は着綿で若返りを祈ることも揺らぐこともないまま、年老いてしまったことだ。【鑑賞】王朝風の華やかな不老長寿の祈りである着綿を引き合いに出しつつ、病床にある自らの老いや運命を静かに見つめる子規の深い感慨が込められています。
菊の香に驚くばかりの着綿かな
松尾芭蕉【現代語訳】菊の素晴らしい香りが綿に染み込んでいて、ただ驚くばかりの見事な着綿であることよ。【鑑賞】重陽の節句の朝、菊に被せられた真綿が菊の芳香を深く吸い込んでいる様子を、みずみずしい感動とともに詠んだ芭蕉の名句です。
菊の香や着綿見えて朝曇り
服部嵐雪【現代語訳】菊の香りが漂う中、庭の菊に被せられた白い着綿が見えて、しっとりと朝曇りの空が広がっている。【鑑賞】秋の朝の静かな空気感と、菊の花の上に置かれた白い真綿の風情が落ち着いたトーンで描写されており、朝曇りの情景と見事に調和しています。

みんなの「菊の着綿」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「菊の着綿」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語