貴船祭
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意味・由来 京都の奥座敷に鎮座する貴船神社で行われる「貴船祭」は、古くから水の神を祀る同社の最も重要な例祭です。新緑から初秋にかけての美しい自然に囲まれた貴船川の周辺で執り行われ、水への感謝と平穏を祈ります。神輿が川のせせらぎを進む様子は実に厳かで、古都の深い歴史と自然への畏敬の念を感じさせます。### この季語で詠むコツ 貴船神社の象徴である「水」や「緑」、そして「深い山」の気配を意識して詠み込むと効果的です。祭りの華やかさだけでなく、渓谷を流れる水の音や涼やかな風、木漏れ日といった自然の静寂との対比を描き出すことで、格調高い一句に仕上がります。### 相性のいい言葉・取り合わせ 「せせらぎ」「川の音」「杉木立」「青葉」「山風」「神輿」「朱塗りの橋」「水の匂い」など、貴船ならではの清澄な自然環境を表す言葉と非常に相性が良いです。

貴船祭」の俳句例 (3件)

貴船祭神輿迎ふる川の音
後藤比奈夫【現代語訳】貴船祭の神輿を迎えるにあたり、厳かに響き渡る貴船川のせせらぎの音よ。【鑑賞】貴船神社の祭礼において、主役である神輿の到来を待つ静寂の中に、絶え間なく流れる川の音が響き渡る情景を描いています。水の神を祀る貴船ならではの、清らかな「水」と「祭り」の調和が見事な一句です。
杉真闇に灯を散りばめて貴船祭
大野林火【現代語訳】杉の木立が作り出す深い闇の中に、数々の灯火を散りばめるようにして執り行われる貴船祭である。【鑑賞】鬱蒼とした杉林に囲まれた貴船の闇の深さと、そこに揺れる祭りの灯りの美しさを対比させています。神秘的で幻想的な夜の貴船祭の雰囲気が、五感に訴えかけるように表現されています。
貴船祭水の匂ひの神輿かな
鈴木花蓑【現代語訳】貴船祭で担がれる神輿からは、まるで清らかな水の匂いが漂ってくるかのようである。【鑑賞】神輿という視覚的な対象に対して、「水の匂い」という嗅覚的なアプローチを用いた名句です。水源の神を祀る貴船神社の由緒と、川の清涼な空気感が、この短い一句に見事に凝縮されています。

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