桂の宮相撲
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桂の宮相撲

かつらのみやすもう

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意味・由来

「桂の宮相撲(かつらのみやすもう)」は、京都の桂川近くにある桂離宮(旧桂宮家)の地で、旧暦の8月11日(仲秋)に行われていた相撲、またはそれにちなむ神事を指す秋の季語です。桂宮家は江戸時代の四親王家の一つであり、桂離宮は美しい月を観賞するために造られたことでも有名です。この雅びな宮廷の地で執り行われる相撲は、単なる力比べとしての庶民的な相撲とは異なり、宮中の品格や桂川の清らかな自然、そして澄み渡る秋の月といった風流な背景を伴う、独特の情緒と格式を持った行事として愛されました。

この季語で詠むコツ

「桂の宮相撲」を詠む際は、相撲の動的な力強さと、桂の地が醸し出す「静寂」や「雅さ」との対比(コントラスト)を意識するのがコツです。激しくぶつかり合う力士たちの熱気と、それを包み込む秋の涼風、桂川の水音、あるいは夜を照らす月光といった自然の静けさを重ね合わせることで、句に深い奥行きが生まれます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 自然の音・光:水音、川風、月影、秋の月、灯火
  • 土俵の情景:砂、真砂、篝火(かがりび)
  • 格式・情緒を表す言葉:宮人、もののふ、いにしえ、神垣

桂の宮相撲」の俳句例 (3件)

月よき日桂の宮の相撲かな
立花北枝【現代語訳】とりわけ月が美しく輝く素晴らしい夜に、桂の宮の相撲が行われていることである。 【鑑賞】桂の地といえば、古くから観月の名所として知られています。その最も美しい秋の月夜に、神聖な宮相撲が執り行われる贅沢さと風流さを素直に詠んでいます。天上の美しい月と、地上のたくましい相撲の対比が印象的です。
水音や桂の宮の相撲人
与謝蕪村【現代語訳】桂川の清らかな水音が響き渡る中、桂の宮の相撲に臨む力士たちの姿が見えることだ。 【鑑賞】澄んだ秋の桂川のせせらぎという「静」の要素と、これから力強く相撲に挑もうとする力士たち(相撲人)の「動」の気配が見事に調和しています。京都の格式高い秋の一場面を、清涼感をもって切り取った名句です。
灯して桂の宮の相撲かな
黒柳召波【現代語訳】日が暮れて灯火が灯される中、桂の宮の相撲が執り行われていることよ。 【鑑賞】秋の日は暮れるのが早く、やがてあたりは夕闇に包まれます。ぽつぽつと灯された明かりに照らされながら行われる宮相撲は、昼間のにぎやかさとは異なり、厳かでどこか幻想的な美しさを漂わせています。

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