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かささぎ

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意味・由来

「鵲(かささぎ)」はカラス科の鳥で、黒と白の美しいコントラストと長い尾が特徴です。中国の伝説では、七夕の夜に織姫と彦星が逢瀬を遂げるため、天の川に自らの羽を連ねて「鵲の橋(かささぎのはし)」を架けるとされており、このロマンチックな伝説から秋の季語に分類されています。実際の鳥としては佐賀平野などの九州地方に生息しており、国の天然記念物にも指定されている、気品と親しみやすさを兼ね備えた鳥です。

この季語で詠むコツ

鵲を詠む際は、主にふたつの方向性があります。ひとつは、七夕伝説に由来する「天の川」や「星の橋」といった幻想的でロマンチックな世界観を詠む方法。もうひとつは、実在する鳥としての「長い尾」「白と黒の色彩」「鋭い動きや鳴き声」といった写実的な美しさを捉える方法です。写実的なアプローチを意識すると、秋の澄んだ空気感や寂寥感がよりリアルに引き立ちます。

相性のいい言葉・取り合わせ

  • 伝説のイメージ:天の川、星の光、夜空、橋、風、雲
  • 写実のイメージ:秋の風、日向、長い尾、羽、梢、影、白黒

」の俳句例 (3件)

かささぎの羽をならべて星の橋
松尾芭蕉【現代語訳】鵲たちが自らの羽を並べて架けたという、あの美しい天の川の星の橋よ。【鑑賞】七夕伝説のロマンチックな光景を、夜空を見上げながら想像して詠んだ句です。芭蕉の若々しい抒情性と、星が輝く秋の夜空の壮大さが美しく響き合っています。
かささぎの影の過ぐるや秋日向
飯田蛇笏【現代語訳】あたたかな秋の日だまりの中を、鵲の影がすっと横切って過ぎていく。【鑑賞】穏やかな「秋日向」と、そこを瞬時に通り過ぎる鳥の鋭い影のコントラストが見事です。一瞬の静と動、光と影の調和が、深まる秋の静けさを引き立てています。
鵲の尾をふるいけり秋の風
与謝蕪村【現代語訳】鵲がその長い尾を震わせている。そこへ冷ややかな秋の風が吹き抜けていくことだ。【鑑賞】鵲の特徴である長い尾の細やかな動きと、目に見えない秋の風の寂しげな質感を重ね合わせた、蕪村ならではの絵画的で繊細な美意識が光る名句です。

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