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「雁金(かりがね)」は、秋に北の国から日本へと渡ってくる渡り鳥「雁(かり)」の別称です。また、同時にその鳥の「鳴き声」そのものを指す言葉でもあります。古くから、連なって飛ぶ美しい列の姿や、夜空に響く哀愁を帯びた「カリ、カリ」という鳴き声が、日本人の心に深く結びついてきました。和歌や俳句においては、季節の移ろいとともに、旅愁や遠い故郷を慕う心の象徴として、とりわけ寂寥感を伴って詠まれることの多い季語です。
「雁金」と詠む際には、ただ「鳥が飛んでいる」という視覚的描写にとどまらず、空から降ってくる「声(聴覚)」に意識を向けるのがコツです。静かな夜や、薄暗い夕暮れといった、音の通りやすい時間帯を設定することで、その哀切な響きが引き立ちます。また、直線的に列をなして飛ぶ端正な姿から受ける「潔さ」や「冷涼さ」を取り込むと、引き締まった句になります。
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