枯尾花
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意味・由来

秋に銀色の波のように美しくそよいでいたススキ(尾花)が、冬を迎えて白茶色に枯れ果てた姿を指します。「尾花」とは獣の尾に似ていることからついたススキの穂の別名です。「幽霊の正体見たり枯尾花」という有名なことわざにもあるように、薄暗い野原で風に揺れる姿は、どこか物怪のようでもあり、冬の訪れと荒涼とした寂しさを象徴する季語です。

この季語で詠むコツ

枯れて綿毛が吹き飛び、骨組みのようになっていく繊細さや、乾いた質感を描くのがポイントです。秋の華やかさを知っているからこその「あわれさ」や、無常観を漂わせると深みが増します。風に擦れ合ってカサカサと鳴る音や、傾いた冬の陽射しを浴びて淡く光る様子など、聴覚や光のコントラストに注目して五感に響く情景を詠み込みましょう。単なる寂しさだけでなく、自然の厳しさに耐えて立ち続ける強さを感じ取って詠むのも素敵です。

相性のいい言葉・取り合わせ

・光や影を表す言葉(冬日、夕茜、影法師、薄日) ・風や乾きを伝える言葉(木枯らし、音、乾く、靡く) ・冬の寂寥感ある場所(土手、荒れ野、畦道、廃屋)

「枯尾花」の俳句例 (4件)

水鳥の四五羽は出たり枯尾花
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
ともかくもならでや雪の枯尾花
松尾芭蕉『芭蕉俳句全集』(Wikisource)
鴨ねるや舟に折れこむ枯尾花
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)
馬の尾に折られ/\て枯尾花
正岡子規『寒山落木 巻一』(青空文庫)

みんなの「枯尾花」の詠み

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