寒露
autumn 時候

寒露

かんろ

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意味・由来

「寒露(かんろ)」は、二十四節気の一つで、毎年10月8日頃にあたります。雁などの渡り鳥が日本に渡ってきたり、菊の花が咲き始めたりする時期です。草花に宿る冷たい露が、凍りつく手前の段階に達することを意味しており、いよいよ秋が深まり、朝晩の冷え込みが厳しくなる様子を表しています。単なる水分としての露ではなく、秋の深まりゆく「冷たさ」を感じさせる言葉です。

この季語で詠むコツ

寒露を詠む際は、単に「草の上に露がある」という視覚的な描写にとどまらず、その露が帯びている「冷気」や「静けさ」を表現することがポイントです。夜から朝にかけての張り詰めた空気感、身の引き締まるような寒さを、肌感覚を交えて描写すると効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

冷たさや静寂を強調するため、「夜(よ・よる)」「星」「月」「夜気」「屋根」「草木」「灯(ともしび)」など、静かで澄んだ情景を想起させる言葉と相性が良いです。また、「白」「尖る」といった冷たさや鋭さを連想させる言葉を取り合わせるのもおすすめです。

寒露」の俳句例 (3件)

寒露なるわが身に星のひかりかな
飯田蛇笏【現代語訳】寒露の冷たい空気が満ちる中、私の身体に夜空の星の光が冷ややかに、美しく降り注いでいることだ。【鑑賞】寒露の時期の張り詰めた夜気を感じながら、作者自身が自然の大きな営み、そして宇宙の星の光と一体化しているような、神秘的で高い精神性を漂わせる名句です。
寒露よりただちに霜にすすむべき
高浜虚子【現代語訳】寒露の節気に入ったからには、この冷たい露の季節から一気に、冬の厳しい霜の季節へと進んでいくことであろう。【鑑賞】季節の移り変わりを「ただちに」と捉え、自然の容赦ない時の流れと、間近に迫る冬への覚悟を簡潔かつ力強く表現しています。
寒露の夜わが家の屋根の尖りかな
加藤楸邨【現代語訳】寒露の冷え冷えとした夜、見上げる我が家の屋根の輪郭が、闇の中で鋭く尖って見えることよ。【鑑賞】寒気によって澄み渡った夜空を背景に、普段見慣れているはずの自宅の屋根の形が、冷たく鋭い存在感を放っている様子を見事に捉えた、感覚的な鋭さが光る一句です。

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