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「掛稲(かけいね)」とは、秋の収穫期に刈り取った稲を束ね、木や竹で組んだ架(はざ・はさ)や、田の畔にある木の幹などに掛けて天日乾燥させる、日本の伝統的な農業景観を指す季語です。近年では機械乾燥が主流となり、この「稲架(はさ)掛け」の光景は減少しつつありますが、太陽の光と心地よい秋風を浴びて、じっくりと自然乾燥される稲の姿には、農作の苦労と実りの喜び、そして自然への感謝の念が込められています。里山を代表する極めて情緒深い秋の風物詩です。
掛稲を単に「干されている稲」という静物として捉えるだけでなく、それを取り巻く豊かな自然環境(青空、光、風、山影など)や、人間の営み、里山の空気感を写生するのがコツです。刈り取られた後の広々とした田んぼの静けさや、どこか寂しげでありながらも温かみのある秋の終わりを意識すると、季語の持つ情感が引き立ちます。
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