海棠

海棠

かいどう

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意味・由来

海棠はバラ科の落葉小高木で、春の四月ごろに淡い紅色の可憐な花を咲かせます。中国原産で、唐の玄宗皇帝が酔ってうたた寝をする楊貴妃の艶やかな美しさを「海棠の睡り未だ足らず」と例えた故事から、美人の代名詞としても親しまれてきました。細い柄の先に花がややうつむき加減に咲く様子は、恥じらいを含んだ優美でどこか艶やかな風情を漂わせます。

この季語で詠むコツ

海棠の花は、桜に比べて赤みが強く、枝からしなやかに垂れ下がって咲く姿が大きな特徴です。その華やかさと、どこか物憂げでしっとりとした佇まいに着目すると、海棠ならではの情趣が際立ちます。春の雨に濡れる風情や、庭先に咲く静かな光景、夕暮れの淡い光の中に浮かび上がる紅色などを切り取ってみましょう。また、故事に由来する「眠気」や「まどろみ」といった春特有の柔らかく心地よい感覚と響き合わせるのも効果的です。

相性のいい言葉・取り合わせ

・春雨、春の暮、朧(春の言葉) ・うつむく、紅、露、古庭、格子、まどろみ、白壁(無季の言葉)

「海棠」の俳句例 (2件)

海棠の落花してゐる柵の内
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)
海棠を見にほつ/\と人絶えず
松本たかし『松本たかし句集』(青空文庫)

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