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蚊母樹(いすのき)は、マンサク科の常緑高木で、西日本などの暖地に自生しています。「蚊母樹」という漢字表記は、中国の「この木の虫こぶから蚊が生まれる」という伝説に由来します。初夏に赤褐色の小さな花を咲かせますが、俳句では主に秋、葉にできる特徴的な虫えい(虫こぶ)や実が注目され、秋の季語として扱われます。この虫こぶは「ひょんの実」とも呼ばれ、木質化して中が空洞になると、穴に息を吹き込んで笛のように音を鳴らして遊ぶことができます。このため「ひょんの木」とも親しまれています。
蚊母樹そのものの深緑の樹勢や硬い木質に目を向ける詠み方と、秋に実る「虫こぶ(ひょんの実)」の素朴な音や風情を取り上げる詠み方があります。特に実を鳴らす時の懐かしい childhood の記憶や、秋風が吹き抜けて自然に鳴る微かな音、山里の静けさといった聴覚的な描写を取り入れると、風情豊かな一句に仕上がります。
・音や風に関する言葉(笛、鳴る、吹き鳴らす、秋風、微風、音色) ・場所や情景に関する言葉(山里、古刹、旅路、夕日、木漏れ日、緑陰) ・動作や心情に関する言葉(拾ふ、鳴らす、立ち止まる、懐かしむ)
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