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「去ぬ燕(いぬつばめ)」は、春に日本へ渡ってきて子育てを終えた燕が、秋の訪れとともに再び南の暖かい地域へと帰っていく姿を指す秋(三秋)の季語です。「帰る燕」「秋燕(しゅうえん)」「去る燕」などとも呼ばれます。春の燕が生命力や喜びの象徴とされるのに対し、去ぬ燕には子育てを終えた安堵感とともに、別れの寂しさや季節の移ろいを感じさせる哀愁が漂います。
春の燕のように素早く飛び回る姿だけでなく、群れをなして電線に止まる様子や、夕暮れの空高くへと飛び去っていく「去りゆく気配」を捉えるのがポイントです。人間側の感慨(旅情や別れの情緒)を燕の旅立ちに重ね合わせると、情感豊かな句に仕上がります。飛び去る方角の空模様や風の冷たさに着目するのも効果的です。
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