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「禾すなはち登る(いねすなわちみのる)」は、二十四節気の「処暑」の末候にあたる七十二候の一つ(新暦の9月2日〜6日頃)に由来する初秋の季語です。「禾(いね)」は稲をはじめとする穀物の総称で、「登る(みのる)」は実がしっかりと熟して収穫の時を迎えることを意味します。青々としていた田んぼが次第に黄金色へと染まり、稲穂が重たげに首を垂れ始める、豊かな実りの季節の訪れを告げる言葉です。
文字通り「稲が実る」という情景そのものを表す格調高い言葉ですので、単に「稲が実った」と説明するのではなく、実りを取り巻く光や風、土の匂い、収穫を待つ人々の喜びや静かな気配を描写するのがポイントです。また、七十二候に由来する雅やかで少し古風な響きを活かし、広大な田園風景や山あいの棚田、澄み渡る初秋の青空などを対比させると、豊かな季節感が際立ちます。
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