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「生身魂(いきみたま)」は、秋(旧暦のお盆の時期)の季語です。お盆には亡くなった先祖の霊(死魂)を供養して迎えますが、それに対して「生きている親や高齢の身内」に感謝し、馳走をもてなして長寿や無事を祝う風習を生身魂と呼びます。単に長生きを寿ぐだけでなく、いつかは訪れる別れを心の片隅で意識しつつ、今この瞬間ともに生きていることへの深い感謝と愛おしさが込められた、情感豊かな季語です。
親や祖父母、あるいは自身が高齢になった実感を詠み込むのが王道です。ポイントは、過度に湿っぽくならず、生への素直な喜びや、年老いた肉体のいとおしさ、ユーモアなどを捉えることです。背中の丸み、好物を美味しそうに食べる姿、ゆっくりとした歩みなど、具体的な日常の動作や仕草を写し取ることで、実感がこもった温かい一句になります。
・日常の動作(箸をとる、座り直す、遠出する、笑ふ、語る) ・身体や装いに関する語(白髪、皺、眼鏡、杖、浴衣、手の温もり) ・食に関する語(盃・酒、膳、好物、初物の果物)
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