櫨ちぎり

櫨ちぎり

はぜちぎり

俳句びと 公式スマートフォンSNS

あなたの句を、世界に届けよう

季語辞典で見つけた素敵な言葉を使って、今日の一句を詠んでみませんか?無料で投稿でき、他の愛好家と交流できます。

意味・由来

「櫨ちぎり(はぜちぎり)」とは、晩秋から初冬にかけて、ハゼノキの実を収穫する作業を指す季語です。ハゼノキの実からは和蝋燭などの原料となる「木蝋(もくろう)」が採れるため、かつて西日本(特に九州の筑後地方など)では重要な産業として盛んに行われていました。実をちぎる際には、高い木に登って手や鉤(かぎ)を使って房ごと捥ぎ取ります。ハゼの樹液にかぶれないよう手甲や脚絆、覆面で身を固める姿や、青空に鮮やかに映える紅葉のなかで作業が進められる光景は、秋の深まりを告げる風物詩でした。

この季語で詠むコツ

高い梢での作業という「高低差」や、秋風に吹かれながら行う「労働の手触り・緊張感」に着目すると臨場感が出ます。ハゼの実は乾いた硬い音を立てて籠に落ちるため、聴覚的な描写を入れるのも効果的です。また、作業をする人の姿を通して、深まる秋の山里の静けさや暮らしの営み、季節の移ろいに対する哀愁をにじませると、味わい深い句に仕上がります。

相性のいい言葉・取り合わせ

・道具や動作:手籠(てご)、竹竿、高枝、ちぎる、落つ ・自然・天候:秋晴、夕日、からっ風、小鳥、尾根、青空 ・場所・風情:段々畑、山里、古道、蝋の町、日向

櫨ちぎり」の俳句例 (3件)

櫨ちぎりの手籠ゆさぶる風のあり
野見山朱鳥【現代語訳】櫨の実を摘み取る人が持っている手籠を、吹き抜ける秋風が大きく揺さぶっている。 【鑑賞】高枝に登って作業する人の手元にある籠が、風にあおられている瞬間を捉えています。高所ならではの不安定な緊張感と、晩秋の冷たい風の強さが鮮明に伝わってくる作品です。
櫨ちぎり落葉となりてくだりけり
水原秋桜子【現代語訳】櫨の実をちぎっていた人が、まるで舞い落ちる落葉のひとつのようになって木から下りてきたことだ。 【鑑賞】高い木の上で作業していた人が地上へ下りてくる姿を、鮮やかに散る落葉に見立てた軽快で詩情あふれる一句です。晩秋の澄んだ空気と、ハゼの紅葉や落葉が織りなす色彩美が目に浮かびます。
櫨ちぎる人にもありぬ昼の鐘
中村汀女【現代語訳】黙々と櫨の実をちぎっている作業者たちにも、等しく昼を告げる寺の鐘が響き渡っている。 【鑑賞】高い木の上で黙々と手を動かす収穫者たちにも、山里の寺から昼の鐘の音が届きます。一息つく時間のおとずれと、穏やかで静かな秋の日の温かみがじんわりと感じられる句です。

みんなの「櫨ちぎり」の詠み(人気順)

この季語を使った人気の投稿はまだありません。

みんなの「櫨ちぎり」の詠み(新着)

この季語を使った「みんなの詠み」はまだありません。

あなたが最初の1句を詠んでみませんか?

関連する「」の季語