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「荷飯(はすめし)」とは、蓮の葉にご飯を包んで蒸したり、器に蓮の葉を敷いて炊きたてのご飯を盛ったりした料理のことです。「荷」は蓮(ハス)の葉を意味します。熱によって蓮の葉の青々とした清らかな香りがご飯に移り、さっぱりとした独特の風味が味わえます。古くは仏教の盂蘭盆会(お盆)の供物や儀礼の食として用いられたほか、蓮見の舟遊びや寺社巡りの行楽弁当としても親しまれました。初秋の季語であり、夏の暑さが残る時期に涼感と風情を届けてくれる伝統的な季節の味覚です。
荷飯を詠む際は、蓮の葉の持つ「清々しい香り」や「鮮やかな緑色」、そして包みを開いたときの「湯気やぬくもり」といった五感を意識することがポイントです。料理そのものの描写だけでなく、蓮池の水音や吹き抜ける涼風、朝の澄んだ光など、水辺や台所(厨)の情景を取り合わせることで、初秋ならではの透明感ある情緒を引き出すことができます。
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