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夏目成美

なつめせいび

作風・特徴

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代表句 (3件)

糸かり姫の宿る薄や露の玉
季語: 糸かり姫 (autumn)
【現代語訳】糸かり姫が巣をかけて宿としている薄(すすき)の穂に、美しい露の玉が光っている。【鑑賞】秋の代表的な草である薄と、その間に張られた蜘蛛の巣に宿る朝露を描いた一句です。清らかな露の輝きと「糸かり姫」という雅語が響き合い、絵画のような繊細な秋の情景が浮かびます。
踊振る手先淋しき月夜かな
季語: 踊振 (autumn)
【現代語訳】盆踊りを踊るその手先が、冴えた月明かりの中でどこか寂しげに見える夜であることよ。 【鑑賞】賑やかな盆踊りの最中にありながら、月光に照らされた踊り手の手の動きにふと漂う哀愁や孤独感を捉えた名句です。盆踊りが死者を迎えて送る行事であることを思い出させます。
荷飯に風吹きとほる厨かな
季語: 荷飯 (autumn)
【現代語訳】蓮飯を仕立てている台所を、初秋の涼しい風が吹き抜けていくことよ。【鑑賞】「厨(台所)」という生活の場に、蓮の葉の青い香りと秋の風が通り抜けていく爽快感を写し出しています。日常の家事のひとコマに宿る涼やかな季節感を品よく詠み上げています。