御遷宮
autumn 生活

御遷宮

ごせんぐう

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意味・由来\n「御遷宮(ごせんぐう)」とは、神社の社殿を新しく造り替え、神体を旧殿から新殿へと移す神事のことです。特に二十年に一度行われる伊勢神宮の「式年遷宮」が有名ですが、広く各地の神社での遷宮も指します。実りの秋、収穫への感謝とともに執り行われることが多く、神聖で厳かな雰囲気が漂う秋の季語として分類されています。新しく清められた社殿や、脈々と受け継がれてきた伝統への畏敬の念が込められた言葉です。\n\n### この季語で詠むコツ\n御遷宮という言葉自体が非常に重厚で、神聖な響きを持っています。そのため、句全体を大げさに表現するよりも、五感に響く具体的なディテールを切り取るのがコツです。例えば、新調された白木(檜)の芳わしい香り、玉砂利を踏む音、あるいは神官たちの白い装束、秋の澄んだ風や光などを描写することで、神聖な儀式の臨場感を際立たせることができます。\n\n### 相性のいい言葉・取り合わせ\n- 嗅覚・聴覚に訴えかける言葉:「檜(ひのき)の香」「玉砂利」「風の音」「警蹕(けいひつ)」\n- 清潔感や色彩を表す言葉:「白木(しらき)」「白衣(びゃくえ)」「秋澄む」「清ら」\n- 時の経過や伝統を感じさせる言葉:「千代(ちよ)」「受け継ぐ」「星月夜」

御遷宮」の俳句例 (3件)

遷宮の宮のましろき秋の風
飯田蛇笏【現代語訳】御遷宮を迎えた真新しい社殿の、その白く清らかな佇まいの中に、澄み渡った秋の風が吹き抜けていく。【鑑賞】新しく造営されたばかりの社殿(白木)の圧倒的な白さと清潔感が、秋の澄んだ空気や風と見事に調和しています。蛇笏らしい格調高く、引き締まった描写が、神域の静謐な美しさを際立たせています。
遷宮の木を曳く民や秋の声
正岡子規【現代語訳】御遷宮に使うための御用材を曳いていく人々。その威勢の良い掛け声が、澄み切った秋の空に響き渡っている。【鑑賞】遷宮の準備段階である「御木曳(おきひき)」の様子を詠んだ句です。地域の人々が一体となって神事に奉仕する活気と、それを包み込む秋の心地よい空気感が「秋の声」という季語によって鮮やかに表現されています。
遷宮の近づく闇の夜神楽かな
水原秋桜子【現代語訳】御遷宮の日が近づく中、深い夜の闇の中で奏でられる夜神楽。その笛や太鼓の音が響き、いっそう神秘的な雰囲気を醸し出している。【鑑賞】遷宮を控えた神域の、厳かで張り詰めた空気感を捉えた句です。秋の夜の深い「闇」と、そこで行われる「夜神楽」の灯火や音の対比が、神事への期待感と畏怖の念を象徴的に描き出しています。

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